歴史が歩いた坂道

開山以来約1300年。時の権力者たちからも信仰を集めていた鳳来寺山。
ここは天皇から戦国武将、さらに俳人や文化人たちが足跡を残した、文字通り歴史の舞台でもあります。
その表参道を、鳳来町では「歴史が歩いた坂道」と名付け、参道沿いに多様なアーティストたちの手によるモニュメントを配置。
ゆっくりと一つずつ鑑賞しながら歩いてみてください。
(写真は鳳来町役場制作「歴史が歩いた坂道・イメージマップ」より転載させて頂きました)


観来館(みにこんかん)

鳳来寺バス停からすぐの所に建っているユニークな木造の建物は、鳳来寺山の歴史と文化を紹介する施設です。
江戸時代の門前町再現ジオラマや、鳳来寺山に伝わる伝説の映像紙芝居、さらに歴史上の人物や文化のパネル展示など‥‥。

まずここで知識を仕入れていけば、鳳来寺参道の散策はグンと面白くなること請け合いです。

 

参道の門

門前町門谷の象徴として設けられた歴史の香りあふれる木造りの門。杉木立と常夜灯をイメージしているとのこと。参道入り口から三ノ門、二ノ門、一ノ門と並んでいます。

 

 

徳川家康

家康が誕生したのは母・於大の方が鳳来寺の薬師さまに熱心に祈願したためだとか。家康と鳳来寺の関係を知った三代将軍の家光が、鳳来寺に東照宮を建てたのだそうです。

 

 

松尾芭蕉

芭蕉もまた鳳来寺を訪れた人物のひとりです。元禄4年に弟子たちとこの地を訪れた際には
 木枯らしに岩吹きとがる杉間かな
などの句を残しています。

 

浄瑠璃姫と義経

半年経ったら迎えに来るという義経の言葉を信じて待ち続けた浄瑠璃姫。ある日、義経がやってくるとの噂を聞き、往来まで出てみると義経は通 り過ぎた後。嘆き悲しんだ姫は自害してしまったという悲しい伝説が。

仏法僧(コノハズク)

鳳来寺山といえば仏法僧。昭和10年NHK名古屋放送局が(当時)最新の集音機を設置し、その鳴き声を全国へ実況放送しました。
運が良ければあなたもその鳴き声を聞くことができるかもしれません。

 

利修仙人

今で言えば超能力者でしょうか。鳳凰にまたがり空を駆け、三匹の鬼を従え、文武天皇や聖武天皇の病気を治し、308歳まで生きたとか。鳳来寺を開山した人物です。

若山牧水

明治から大正時代にかけての歌人・牧水も大正12年と15年に鳳来寺を訪れています。
 仏法僧仏法僧と鳴く鳥の
     声をまねて飲める酒かも

という歌を残しています。

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