■謎の利修仙人■ 鳳来寺に伝わる伝説の中で、一番面白いのはこの利修仙人かもしれません。 |
利修仙人は570年4月7日、山城の国(京都と奈良の間)に生まれたと言われます。また修験道の開祖である役行者の血縁だったという伝説も。 さてこの利修仙人、鳳来寺山の木の祠の中に住み、鳳凰や竜と仲良くしながら修行を続けていたらしいのですが、なぜか655年に(計算すると85歳の時!)百済へ渡り修業。 仙人は地元で悪さを働いていた三匹の鬼を改心させ、従者として従えていたそうですが、878年、308歳で亡くなる際、この三匹の鬼たちも仙人を慕って供をしたのだとか。その鬼の首は鳳来寺本堂の下に封じられたと伝えられます。首をはねられ地に埋められた3匹の鬼の供養に、寺の僧と村人が踊った田楽が、いまも地元には伝えられています。 (写真は利修仙人の祠) |